IPAの概要
基本情報
- 2011年6月20日
国際圧入学会(IPA)は、圧入工学の名の下に、環境工学、機械工学、施工工学、計測工学、地盤工学、土木工学、建築工学、都市工学など、圧入に関連する幅広い専門分野の連携を図り、理論と実践を融合させた実証科学で、圧入杭と地盤のメカニズム解明に取組む、唯一の国際学術組織です。
目的
- 2010年4月21日
圧入工学で「地中の真実」を究明
私たちの文明生活は、地球を土台とする「基礎」に支えられています。しかし、地下は目視できない想像の領域であり、大切な使命を担いながらも、基礎の理論は係数や経験値を頼りとした推論がほとんどです。
一方、「圧入」では、杭に静荷重を加えて地中に押し込む施工工程で、基礎が完成後の構造物を支えている状態と、ほぼ同じ力学的関係がつくり出されます。つまり、施工時の杭と地盤の相互作用が、高い関連性を伴って、基礎の完成品質に反映されるメカニズムです。
そこで、「圧入工学」の名の下に各分野の専門家が連携し、学術的な理論探究で打ち立てた仮説を、実際の機器を用いた実地試験や実施工で裏付ける「実証科学」を行使して、「地中の真実」を究明します。

IPA設立メンバー(ケンブリッジ大学での設立総会にて)

圧入工学イメージ
圧入に関する各専門分野の個性的な光を結集することで、あたかも光の三原色が重なって白色となるように、今まで見えなかった地中の真実をありのままに映し出します。
研究
- 2010年4月21日
実証科学による「地下の可視化」
油圧制御の圧入機は、杭の貫入状況をリアルタイムに自動計測できます。その実測値を解析して、見えない地下を「可視化」し、基礎の性能を科学的に確認します。そして、実証科学に裏付けられた新しい建設技術の枠組み(計算式や設計基準)と、建設工事の責任と品質を社会全体で共有できる仕組みの確立を目指します。
そのため、国際圧入学会では、下記のような研究テーマに取組んでいます。
- 圧入技術に関する未解決部の解明
- 学問と現場実証の整合性の探求
- 圧入実証場の構築
- 実証値に立脚した計算式の確立
- 圧入技術と圧入機械の関係究明
- 地下の可視化技術の確立
- 圧入施工の優位性の科学的証明
- 既存工法と圧入工法の比較
- 圧入施工の硬質/軟弱地盤対応
≫ 研究活動

圧入工学初の研究論文集

可視化のシミュレーション
(東京大学 前川宏一教授)
活動
- 2010年4月21日
圧入工学ネットワークの拡充
国際圧入学会は、異なる分野の専門家や関係者らが気軽に集い、交流できる世界ネットワークを目指しています。
ワークショップやセミナーの開催はもちろん、既存の枠組みにとらわれない独創的な実証研究を支援し、理論から応用技術まで、さまざまな角度から圧入工学の発展に寄与します。
| 総会 | 会長が招集し、正会員が会の運営等を決定・承認する会議 |
| 国際ワークショップ | 研究発表や現場見学など、会員が交流を深める国際会議 |
| 研究助成賞 | 公募の中から、優れた研究テーマに助成金を授与する制度 |
| 研究論文集 | 圧入工学に関する学術論文集「Press-in Engineering」の刊行 |
| 圧入工学セミナー | 各分野の専門家を講師に迎える、圧入工学の学習会 |

国際ワークショップでの研究成果発表

研究助成賞受賞研究の成果発表
沿革
- 2011年4月7日
産学共同研究から発展
| 2010年 | 10月 | 第3回IPA国際ワークショップを中国・上海市にて開催 |
| 2010年 | 9月 | 第3回IPA研究助成賞の受賞者を発表 |
| 2009年 | 12月 | 圧入工学初の研究論文集「Press-in Engineering Vol.1」を発刊 |
| 2008年 | 12月 | 第2回IPA国際ワークショップをアメリカ・ニューオリンズにて開催 |
| 2008年 | 10月 | 第2回IPA研究助成賞の受賞者を発表 |
| 2007年 | 2月 | IPA設立総会・国際ワークショップをケンブリッジ大学にて開催 |
| 2007年 | 1月 | IPA創設準備委員会が、第1回IPA研究助成賞の受賞者を発表 |
| 2006年 | 11月 | IPA創設準備委員会が、研究助成提案の公募を開始 |
| 2005年 | 9月 | 高知工科大学にて、IPA創設準備会を開催 |
| 2002年 | 10月 | D. White(現IPA理事)が、圧入研究で初の博士号を取得 |
| 1994年 | 10月 | 技研製作所とケンブリッジ大学で、圧入の学術共同研究を開始 |
| 1990年 | 10月 | ケンブリッジ大学結晶学研究所の建設工事で圧入施工 |
| 1975年 | 7月 | 技研製作所が圧入機サイレントパイラーを開発(圧入原理の実用化) |

