受賞者一覧(多年にわたる貢献に対する顕彰)

2024
 
  • 日下部 治 氏、東京工業大学 名誉教授
日下部治氏は、日本およびアジアにおける地盤工学の国際化に多大な影響を与えてきました。2007年の国際圧入学会(IPA)の設立当初からの主要メンバーであり、2016年から2019年まで会長職を務めた後、現在は専務理事を務めています。会長在任中に、IPAの組織を再編し、運営委員会と5つの常設委員会を設置し、技術委員会の枠組みを強化しました。2018年には第一回圧入工学に関する国際会議を開催し、IPAの表彰制度を体系化し、会員数の拡大を実現しました。また、様々な組織でリーダーシップを発揮し、複数の権威ある機関で教鞭をとることで若手地盤工学技術者を育成し、この分野の発展に大きく貢献されています。
 
  • 松本 樹典 氏、金沢大学 名誉教授
松本樹典氏は、杭基礎工学および地盤工学の研究に多大な貢献をしてきました。2012年に国際圧入学会(IPA)に入会し、理事を務め、2019年から2023年までの5年間、副会長を務められました。2017年から2018年まで研究委員会の委員長を務め、2021年には組織委員会の委員長として第二回圧入工学に関する国際会議を開催し、59編の論文と430名の参加者を集めました。また、2019年には、世界中の圧入工法プロジェクトを紹介する「Case History Volume I」を出版しました。松本教授は、講演や指導を通じて圧入技術の普及と若手技術者の育成に努め、この分野を大きく発展させ、IPAの発展と影響力に貢献されました。
 
2021
 
  • 寺師 昌明 氏、株式会社 技研製作所 顧問
寺師 昌明氏は、「圧入工法設計・施工指針」(2015年初版、2018年第二版発刊)、そして英語版ハンドブック” “Press-in retaining wall: a handbook” (2016年初版、2021年第二版発刊)の執筆及び監修において中心的な役割を果たし、同氏の尽力を無くして、両書籍の発刊は成し得ませんでした。さらに、同氏は2020年にCRC Press社(オランダ)より出版された「圧入入門書 - ”New Horizons in Piling”」の発刊においても多大な貢献を果たされています。
 
2018
 
  • 北村 精男 氏、株式会社 技研製作所 会長 / 国際圧入学会 名誉会長
北村 精男氏は、1975年に世界初となる無振動・無騒音の油圧式杭圧入引抜機「サイレント・パイラー」を開発しました。同氏は40年以上の長きに渡り、杭の施工方法に革新をもたらし、環境性に優れ、空間・地盤状況の制約を覆す画期的な施工方法により、これまで不可能だった難工事を次々と可能としました。また同氏の主導により、圧入工学の国際的な学術組織として「国際圧入学会」の創設が実現しました。
 
  • 垣内 保夫 氏 (故人) / 敬陽 氏、 株式会社 垣内 前会長 / 現会長
故 垣内 保夫氏は、1970年代に北村 精男氏(株式会社 技研製作所 会長)が考案した圧入工法の具現化に尽力されました。以降、同氏は現会長の敬陽氏とともに、国内外を問わず世界中で広く使用された数々のサイレント・パイラーの製造において極めて重要な役割を果たされました。
 
  • マルコム・D・ボルトン 氏、ケンブリッジ大学 名誉教授 / Ph.D., 王立工学アカデミー フェロー
マルコム・D・ボルトン氏は、1994年から続く株式会社技研製作所との共同研究をはじめとした長年の様々な研究活動を通じて、圧入工学の発展に大きく貢献されています。同氏はまた、2007年にケンブリッジ大学のチャーチルカレッジで国際圧入学会(IPA)が創設されて以来、10年間にわたり初代会長としてIPAの発展にも大きく寄与されました。


授賞式の様子(2018年)
 








 
 
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